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中国の伝統的な衣装の変遷とは?「風起花抄」はどこで観れるかも紹介!

中国ドラマ専門家

中国ドラマ歴5年。中国版大奥に始まり、現代版の恋愛物や陰謀論系等様々試聴してきました。このブログでは単にドラマレビューを公開するだけではなく、中国の文化や歴史的背景が内容の展開にどのように影響を与えるのかに関しても考察をしております。

学びを求めている方には面白いと思いますし、中国ドラマの内容が理解しづらい、という方にも何かしらのお役に立てるのではないかと思います。

こんな方におすすめ

  • 中国の伝統衣装の歴史に関して知りたい人
  • イケメン、美女が着る様々な衣装に癒されたい人
  • 衣装が煌びやかな中国ドラマをサブスクしたいなぁと考えている人

 

中国の伝統衣装は、悠久の歴史を持ち、数千年にわたる文化の変遷を反映しています。その起源は古代の部族社会にまでさかのぼり、地域ごとの風習や気候に影響を受けながら、独自のスタイルが形成されてきました。漢代には「漢服」が発展し、官吏や貴族の象徴として儀礼的な場面で重視されました。隋・唐時代に入ると、異文化との交流が盛んになり、衣装のデザインに多様性が加わりました。

明・清時代には、「旗袍(チーパオ)」や「満州服」が登場し、女性の服装は優雅さと機能性を兼ね備えるようになりました。これらの伝統衣装は、単なる衣類にとどまらず、身分や地位、地域性を象徴する重要な要素となってきました。近代以降、西洋文化の影響を受ける中で一時的に衰退したものの、20世紀の終わりから再評価が進み、現代のファッションに融合する形で復活しています。中国の伝統衣装は、歴史や文化の象徴として、今なお私たちの生活の中で息づいています。

今回はそんな中国における服装に関してまとめてみましたのでご覧頂ければと思います。

中国の伝統服飾とその歴史的背景

中国の伝統服飾は、数千年にわたる豊かな歴史と文化を反映しています。各時代において、服装は社会の身分、文化、信仰、そして美的感覚を示す重要な要素でした。ここでは、主な時代ごとの服飾の特徴と、それにまつわる歴史的背景を探ります。

古代の服飾

古代中国では、漢代(紀元前206年 - 紀元後220年)の「漢服」が特に有名です。漢服は、シンプルな直線的なデザインが特徴で、裾が広がった長いローブの形をしています。この時代、貴族や官僚の服装は地位を表すために特に重要でした。色や模様には社会的な意味があり、特定の色は特定の身分にしか許されていませんでした。

唐代の華やかさ

唐代(618年 - 907年)になると、服飾文化はさらに華やかさを増しました。この時代、異文化交流が盛んになり、シルクロードを通じて西洋や中東の影響が流入しました。その結果、服飾のデザインや素材は多様化し、豪華な刺繍や豊富な色使いが見られます。唐代の服装は、男女ともに多様で、特に女性の衣装は豊かな装飾と流れるようなラインが特徴的です。

宋代の実用主義

宋代(960年 - 1279年)には、実用的なデザインが重視されるようになりました。商業の発展により、庶民の生活様式が向上し、服装も多様化しました。この時期の衣装は、快適さと機能性を重視し、軽やかな素材が使用されるようになりました。特に「青衣」と呼ばれるシンプルな衣装が庶民の間で広まりました。

清代の独自性

清代(1644年 - 1912年)は、満洲族による支配が続いた時代で、満族の服飾が特徴的です。特に「旗袍」は、この時代に広まった女性の衣装で、体にフィットしたデザインが特徴です。清代の衣装は、階級を示すために豊富な刺繍や装飾が施され、皇帝や貴族にとって重要な意味を持ちました。また、この時期、漢族と満族の文化が融合し、双方の特色が反映された衣装が生まれました。

近代以降の変化

20世紀初頭の清朝の崩壊後、中国は急速に近代化を進め、伝統的な服飾は次第に変化していきました。特に民国時代(1912年 - 1949年)には、洋服が普及し、伝統的な服飾が衰退しました。しかし、文化大革命や経済改革を経て、近年では伝統文化への関心が高まり、漢服や旗袍の復興が進んでいます。多くの若者が伝統的な服装を好み、婚礼や祭りなどの特別な場で着用することが増えています。



中国の伝統婚礼衣装とその影響

中国の伝統婚礼衣装は、数千年にわたる文化と歴史を映し出す重要な要素です。婚礼は中国文化において非常に重要な儀式であり、その際に着用される衣装は新郎新婦の地位や家族の背景、地域の伝統を反映しています。ここでは、中国の伝統婚礼衣装の特徴と、それがもたらした文化的影響について探ります。

伝統的な婚礼衣装の特徴

中国の伝統婚礼衣装は、主に赤色が特徴的です。赤は「幸運」や「繁栄」を象徴し、結婚式では新郎新婦が赤い衣装を身に着けることが一般的です。特に女性の婚礼衣装は「旗袍」や「龍鳳袍」と呼ばれ、華やかな刺繍や金糸で装飾されています。龍は男性を、鳳凰は女性を象徴し、夫婦の調和を表しています。

男性は「長袍」や「馬褂」と呼ばれる衣装を着用し、これもまた赤や金色の刺繍が施されることが多いです。長袍は身体を包み込み、威厳を持った印象を与えるため、特に地位の高い家族に属する男性に好まれます。

歴史的背景

中国の婚礼衣装のスタイルは、時代ごとに変遷を遂げてきました。古代から現代にかけて、地域や民族ごとに異なる特徴が見られます。たとえば、唐代や宋代の婚礼衣装は、当時の服飾文化の影響を色濃く受けています。清代には、満族の影響を受けた衣装が登場し、特に満族の女性が着用した「旗袍」は、その後、現代のファッションにも大きな影響を与えました。

現代の影響と復興

近年、伝統婚礼衣装への関心が高まっています。特に、結婚式を挙げる際に伝統衣装を選ぶカップルが増えており、現代のウェディングプランナーもこれを意識して、伝統的な要素を取り入れるようになっています。SNSの普及により、結婚式のスタイルや衣装が簡単にシェアされるようになったことで、若い世代の間でも伝統衣装への関心が高まっています。

また、映画やドラマの影響も無視できません。中国の時代劇や現代ドラマでは、豪華な婚礼シーンが描かれ、その際に使用される伝統的な衣装が話題を呼んでいます。これにより、視聴者は衣装の美しさや伝統文化に触れることができ、実際の結婚式でも同様の衣装を選ぶ傾向が強まっています。

文化的意義

伝統婚礼衣装は、単なる服装ではなく、結婚の儀式そのものに深い文化的意義を持っています。衣装に込められた意味や象徴は、新郎新婦にとって幸福をもたらすものとされています。また、家族や地域の伝統を尊重することが、新郎新婦の結びつきをより強固にする要素ともなります。



中国少数民族の伝統衣装とその再現

中国は56の民族から成る多様な国であり、各民族の伝統衣装は、その文化や歴史を色濃く反映しています。少数民族の伝統衣装は、色彩豊かで独自のデザインを持ち、地域ごとに異なる風俗や信仰が表現されています。近年、これらの伝統衣装の再現が注目を浴びており、文化の継承や観光資源としての価値が高まっています。

各民族の特徴的な衣装

中国の少数民族はそれぞれ独自の衣装文化を持っています。たとえば、チワン族(壮族)の伝統衣装は、鮮やかな青や赤の色彩と、刺繍や装飾品が特徴です。特に女性の衣装には、銀製の装飾品が豊富に使われ、民族のアイデンティティを象徴しています。

一方、ミャオ族(苗族)の衣装は、複雑な刺繍と豊富な色使いが際立ちます。特にミャオ族の女性は、結婚式や祭りの際に着用する「ミャオ刺繍」の衣装が有名で、色とりどりの糸で描かれる精緻な模様が美しいと評判です。彼女たちの衣装は、家族の繁栄や幸福を祈る意味も込められています。

また、ウイグル族やチベット族の衣装も特徴的です。ウイグル族は、タジク族やカザフ族との交流の影響を受けた民族衣装を持ち、特に頭にかぶる「ドゥフタ」という帽子が有名です。チベット族の伝統衣装は、厳しい自然環境に適応した素材とデザインが特徴で、特に「チベットガウン」は暖かさを保ちながら、動きやすさを兼ね備えています。

伝統衣装の再現と文化の継承

近年、少数民族の伝統衣装の再現は、文化の復興や観光振興の一環として進められています。民族衣装を着用したイベントや祭りが増え、多くの観光客がこれらの文化体験を求めています。これにより、少数民族の伝統文化や衣装が広く知られるようになり、地元経済の活性化にも寄与しています。

また、伝統衣装の再現は、若い世代にとっても重要な意味を持ちます。伝統的な衣装を学び、着用することで、民族のアイデンティティを再確認し、誇りを持つことができるようになります。学校や地域のコミュニティでの活動を通じて、伝統衣装に関する知識が継承され、文化の大切さが伝えられています。

グローバル化と伝統文化の融合

グローバル化が進む現代において、少数民族の伝統衣装は新たな形での表現が求められています。デザイナーやアーティストたちが、伝統的な要素を取り入れた現代的なファッションを創造し、国際的な舞台でも注目を集めています。これにより、伝統文化が現代社会に適応しつつも、独自の美しさを保つことが可能になります。

中国時代劇に見る服飾の歴史的再現

中国の時代劇は、視聴者に歴史的な背景を提供し、同時にその時代特有の文化や衣装を鮮やかに描き出します。服飾は、時代や地域、社会階層を反映する重要な要素であり、時代劇における衣装の再現は、歴史研究や文化理解の手段としても大変興味深いものです。ここでは、中国時代劇に見る服飾の歴史的再現について探ります。

時代劇における服飾の重要性

中国の時代劇は、さまざまな時代や dynasties(王朝)の物語を描いており、それぞれの時代に特有の服飾が存在します。例えば、漢代の服飾は「袍(パオ)」と呼ばれる長い上着が特徴で、これには上層貴族の特権を象徴する装飾が施されていました。唐代の時代劇では、華やかで豪華な衣装が登場し、色鮮やかな生地や刺繍が際立つことから、当時の繁栄を反映しています。

服飾は、キャラクターの社会的地位や性格を表す手段としても重要です。例えば、皇帝や貴族は金糸で刺繍された豪華な衣装を着用し、民衆や下層階級のキャラクターは、シンプルで実用的な衣装を着ることが多いです。このように、衣装の違いは物語の理解を助け、視聴者にキャラクターの背景や人間関係を瞬時に伝えます。

服飾の再現における技術と工芸

中国時代劇の製作において、衣装のデザインや制作には高度な技術が要求されます。映画やドラマのプロデューサーは、専門の衣装デザイナーや工芸職人を雇い、古代の衣装を忠実に再現するために多くのリサーチを行います。この過程で、歴史的な資料や考古学的発見を参考にし、時代ごとの色合いや素材、デザインを正確に再現します。

例えば、清代の時代劇では、特に「龍」や「鳳凰」といった象徴的なモチーフが重要視され、衣装の刺繍にはそれらのデザインが多く取り入れられます。これにより、視聴者は歴史的な文脈を感じることができ、衣装自体がストーリーを補完する役割を果たします。

文化的影響と現代への展開

近年、中国時代劇の人気が高まる中で、伝統衣装への関心も再燃しています。多くの視聴者がドラマを通じて伝統的な衣装や文化に触れる機会が増え、これが衣装デザインやファッションに新たな影響を与えています。時代劇で見られる衣装のスタイルが、現代のファッションに取り入れられることもあり、伝統文化の新たな形での再現が進んでいます。

さらに、SNSの普及により、視聴者が自らのコスプレや衣装を制作することが容易になり、時代劇の衣装文化が一般の人々にも広がっています。これにより、伝統衣装が現代の文化と融合し、日常生活の中でも享受されるようになっています。

参考になる中国ドラマの紹介

風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~

作品紹介

『風起花抄~宮廷に咲く琉璃色の恋~』は、唐代を舞台にした中国ドラマで、主人公・琉璃(ルリ)が母親の冤罪を晴らすため宮廷内で奮闘する物語です。琉璃は、名門の刺繍家系に生まれましたが、母が陰謀に巻き込まれ自ら命を絶ちます。11年後、医官として成長した琉璃は、謎を解き明かすため宮中で働き、能力を持つ武官・裴行儉(はいこうけん)と出会います。二人は共に困難を乗り越え、次第に惹かれ合い、宮廷の権力闘争や陰謀に立ち向かいます。

物語の中で、華やかな衣装と美しい映像が視聴者を魅了し、宮廷内での権力争い、友情、愛情などが交錯する中で、琉璃と裴行儉の絆が深まっていきます。新皇帝の即位後、母の冤罪が晴らされ、二人は宮廷から離れ、自由な愛を誓い合います。この作品は、豪華なビジュアルと感情豊かな演技が特徴で、視聴者に深い感動を与える歴史ロマンスドラマとなっています。

メインキャスト

庫狄琉璃(こてきるり)役:古力娜扎(グーリーナーザー)

1992年5月2日生まれ

近年出演作品が続々と世に出てきている役者さんです。お名前が特徴的だと率直に感じましたが、ウィグル出身とのこと。

ディリラバさんと同郷なのですね。2人の美人が活躍する中国ドラマ業界は将来も安泰間違いなし。

さて、今回の作品では序盤から試練が続きます。母親を不慮の死で亡くし、宮廷の尚服局という組織で衣服作りの役目を担うことになります。

陰謀渦巻く宮中でどのようにして自らの目的を果たしていくのか、興味深いです。

裴行倹(はいこうけん)役 ティミー・シュー(許魏洲)

中国イケメン俳優の1人、テイミー・シューさんが主人公に一番近い存在を演じます。このテイミー・シューさんは現代ドラマにも出演しており、最近日本でも放送されたシークレットハウス(仲夏满天心)でも王子キャラ役を熱演していたところで存在を知ることとなりました。今回の作品では実は幼馴染だった主人公を全力でサポートする役柄です。

 

風起花抄を全話観るには?

1.地上波放送での放送

 

比較的新しい作品の風起花抄ですが、これまで地上波でも放送されてきており、運良くご覧になれた方もいると思います。丁度私が住んでいる西日本のTVQというテレビ東京系列のきょくでも今週から新しく放送がスタートしたところです。ですので、TVQがネットされる環境にお住まいの方でしたら無料で平日12:00~から鑑賞することが可能ですね!

 

ではそれ以外の地域にお住まいの方は観る方法はあるのでしょうか?色々調べてみたところ、唯一一社見つかりました。

2. U-NEXT

U-NEXTでしたら全話を視聴することが確実にできます。1ヶ月間無料ですので、途中で止めたくなったら解約すれば良いのも安心ですよね。中国ドラマ以外様々なジャンルを網羅しているので、仮に見飽きてしまってもまた新しい作品を楽しむことができるので動画配信サービスにおいては群を抜いていると言えるでしょう。

3.  Youku

 

中国語の学習も兼ねて人とは違う方法で視聴したいと考えているあなた、マニアですねぇ。恐らく僕と気が合うと思います笑 「风起霓裳」が原文ですので検索窓に入力すれば、出てきました!ちなみに中国での原文と日本での作品名は

このYoukuという中国サイトでは日本では放送していない中国全土の作品が膨大に掲載されています。難点はVip会員にならないと広告がしょっちゅう流れてきたり、そもそも視聴することができなかったりデメリットが多いです。そこで、VIP会員になる方法を簡単に説明します。

  1. Youkuの公式サイトにアクセス:
  2. アカウントを作成またはログイン:
    • すでにアカウントを持っている場合は、ログインします。アカウントがない場合は、画面右上の「登録」ボタンをクリックして新しいアカウントを作成します。
  3. VIP会員ページに移動:
    • ログイン後、トップページのメニューから「VIP会員」または「VIP特典」を探してクリックします。
  4. 会員プランを選択:
    • 提供されているVIPプラン(1ヶ月、3ヶ月、1年など)を確認し、自分の希望するプランを選択します。
  5. 支払い情報を入力:
    • プランを選んだ後、支払い方法を選択し、必要な情報(クレジットカード情報やその他の支払い方法)を入力します。
  6. 申し込みの確認:
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    • 会員登録が完了したら、YoukuのVIP特典を楽しむことができます。

最後に2024年9月時点でのVIP会員の価格表はこのようになっています。

まとめ

中国の伝統衣装は、数千年にわたる豊かな歴史を持ち、各時代の文化や風俗を色濃く反映しています。古代の部族社会から始まり、漢代の「漢服」、唐代の華やかな衣装、清代の「旗袍」まで、さまざまなスタイルが展開されてきました。

特に、漢代の漢服はシンプルで直線的なデザインが特徴で、身分や社会的地位を示す重要な役割を果たしました。唐代になると、シルクロードを通じて異文化が流入し、衣装に華やかさと多様性が加わりました。清代の旗袍は、女性の美しさを引き立てるデザインとして現代にも引き継がれ、多くの人に愛されています。

現代においても、中国の伝統衣装は再評価され、特別な場やイベントで多くの人々が着用しています。伝統的な衣装を着たイケメンや美女の姿は、心を惹きつける美しさがあります。

最後に、中国の伝統衣装はただの服ではなく、歴史や文化、そして人々の思いが込められた特別な存在です。これからも、伝統衣装の魅力を楽しみながら、文化を学び続けていくことが大切です。是非歴史、現代問わず中国ドラマを衣装の面で楽しみながら知識を深めてみると新しい発見があるでしょう。



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中国ドラマ歴5年。中国版大奥に始まり、現代版の恋愛物や陰謀論系等様々試聴してきました。このブログでは単にドラマレビューを公開するだけではなく、中国の文化や歴史的背景が内容の展開にどのように影響を与えるのかに関しても考察をしております。

学びを求めている方には面白いと思いますし、中国ドラマの内容が理解しづらい、という方にも何かしらのお役に立てるのではないかと思います。

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